誕生日を迎えるたびに「あーまた1つ歳をとったなー」と思う。
若いころは大人になっていくことが嬉しかったのに、いくら素敵に歳を重ねてきたからと肯定しても、生きてきた年月は確実に経過している。
つまり老いてきている、というわけです。
40歳を過ぎてくると、多くの人に、なにかしら不調が出てくるのが人間の兆候。
「歳かなぁ」とつい口にしてしまうけど、これは本当に単純に40年、50年と生きてきた年数で片付けることでしょうか?
「もう50歳なんだからこれくらいなにか出て来てもおかしくないだろう」と肯定する。
本当にそうでしょうか?
いえいえ、そうとは言い切れません。
遺伝、個体差などはあるかもしれませんが、心身の不調は年齢のせいではなく、自分の生活習慣の結果あらわれるさまざまな“現象”であり、つまりそれを病気と呼ぶのであり、長年生きた(歳をとった)から老化した(病気になった)わけではないのです。
とは言え、歳をとるということは肉体の経年数は増えているということで、若いころにはすぐに回復できたものがやたらと時間がかかる。それはなぜか。それは“代謝が落ちた”ということ。
ではそもそも“代謝”ってなに?
“代謝”とは、
「私たちが食べた物を分解し、それによってエネルギーを作り出し、そのエネルギーや栄養素を上手に使って細胞を生まれ変わらせる」
という、黙っていても勝手に起こっているカラダの中のはたらきです。
これが若い時には活発だったのに、加齢とともにそのパワーは落ちてくる。これは仕方のないこと。
ただ、同じ年齢でも見た目の若さが全然違うのは、この「代謝の活発さに差があるから」のようなんですね。
そして、実年齢の経過は平等に過ぎたとしても、日々どう暮らすかによって、実は意図的に、私たちは加齢スピードをゆるやかにすることができるのです。
健康、若さ、美しさを保つことができる、ということ、なんですね。
そしてそのキーとなるのは、ある栄養素なんです。
『日本人は栄養不足』
健康に関心の高い人は、最近このような常識がささやかれているのはご存知でしょう。
もし「え、まさか、こんなに豊かでなんでも手に入る日本人が栄養不足のはずないでしょう?」と思う人は、一度ご自身の食事内容を何日分か書き出して、なにを食べているかを見直してみるといいかもしれません。
実は日本人は『タンパク質』の摂取量が足りていないと言われています。
どうでしょう?
あなたはタンパク質はどれくらい意識して摂っていますか?
そしてそのタンパク質がしっかり血肉になるのに必要なビタミンやミネラルはちゃんと摂れていますか?
私たちのカラダは筋肉をはじめ、血管や内臓、皮膚や爪など、カラダを構成するものはそのほとんどがタンパク質でつくられています。
血液の細胞、ホルモン、酵素など、カラダの機能を維持するものも、基本的にはタンパク質でつくられています。
食事というのは文化であり、食べ方や食べるものにもさまざまな価値観があり、そしてそこは生き方や信念につながるものでもありますが、実際に私たちは
『物質的にタンパク質で構成されている生きものである』
というのが事実なんですね。
でもそのカラダを構成する中心となる成分が足りていないことで、カラダが必要な機能を働かせることができていない、というのが現代日本人と言われています。
だからそのタンパク質を意識して摂ることで、しっかりとしたカラダをつくることができ、代謝があがり、不快な症状や不調とともに生きる毎日ではなく、元気に美しくはつらつと、毎日を過ごせるような人生になるんです。
容姿の美しさは、人によって重要な人もいれば、それほど重要ではない人もきっといますよね。
でも代謝が落ちて体重が必要以上に多い場合、それは実際、必要以上の“なにか”がカラダについているということで、それは毎日の活動に不都合になることがけっこうあると思います。
例えば、カラダが重い、だるい、冷える、痛い、硬い(こる)、息切れがする、すぐ疲れる、などの身体的な不都合もあれば、やる気が出ない、ボーっとする、(仕事などの)効率性が低い、集中力が続かない、など、精神面にも現れたりします。
代謝があがると熱量があがり、活動的で、柔軟性もあり、やる気や活力も自然とわいてきます。
活発に過ごせるカラダは、脂肪をため込むことなく、むしろ脂肪を燃焼させられる、そんな体質になる、ということなんですね。
タンパク質を摂ることに加え、必要以上の糖質を控えることで脂肪燃焼体質に変わっていき、燃費のいいスラリとした体形で、カラダも軽く、楽ちんに過ごせる毎日になりますよ。