一年の計は元旦にあり。
新年を迎え気持ちも新たにスタートしたわけですが、今年の目標は立てましたか?
その目標がどんなものであれ、達成するには、心身共に自分の状態がベストであることってすごく大切なこと。
ベストな自分とは。
あなたにとってのベストな状態とは、どんな状態ですか?
一年を見据えて、自分のベストな状態を、ちょっと意識してスタートするというのはいかかでしょうか?
体が軽く、脳も冴えて、やりたいと思ったことがサクサクと進む。
こんな毎日だと、きっと仕事も家事も人間関係もうまくいき、充実した毎日、充実した一年、となり、目標達成!の自分も現実のものとなると思えますよね。
さて、“体のベストコンディション”というと、「体重を減らさなきゃ!」と思う人も多いのではないでしょうか?
健康上、痩せることを必要と感じる人は体重を減らすための努力も必要になってきます。病気にならないためのリスク管理ですね。
でも“ベストコンディションを保つため“となると、ただやみくもに体重が減ればいいかというと、決してそうではないわけです。
そこを見誤ると、かえって不調を招きかねないので用心しなければ、です。
体重が減り、なおかつ体調がよく、自分にとっての「ベストな状態」となるのであれば、その方法があなたに合っていた、ということになります。
しかし、体重は減ったものの「体温が低くなった」「汗をかかなくなった」「血圧が下がった」など、不調のサインが現れ、生活に支障が出るようであれば、それはあなたに合っていない「ダイエット」ということになります。
「ダイエット」=食事制限や運動によって痩せること、と一般的に解釈をされていますが、ダイエットという言葉そのものは、「痩せる」ことを目的として、という特別なものというより、もっと基本的な、健康面・美容面でベストな自分をキープするための食事ということのようです。
あなたはベストな自分を保つための「あなたの食事」、知っていますか?
体の状態が低調であれば、それに伴い心も低調になるのが自然なことです。
ヒトという生物の特徴として、体と心は相互的にはたらいています。
体の状態は心の状態に反映し、心の状態が体調に現れる。
一つの例として、中国医学では、胃から上がる熱と湿気が胃の経絡を通って頭の中にモヤを作ると考えたりします。
食事(食材、食べ方、量など)によって生じた熱が、体の中にある余計な水分(浮腫み)を蒸発させ、頭の中をモヤのように霞ませる。
その状態は、ボーっとしたり、鬱々としたり、記憶力を低下させたり逆に異常に興奮したり、という、安定した「中庸」な状態ではなく、両極に偏った精神状態を生むことにもなりうるというんですね。
つまり、口に入れたものが、精神の状態にも影響するのです。
その食材が、どこに育ち(地上・地下、季節、湿や乾燥など土地の特徴など)、どんな性質があるか(熱を生む、冷やす、温める、気を流すなど)ということが体づくりに影響し、それが心の状態をつくることにも影響する、ということを日ごろから気に留めて食事をすることは、自分のベストを見つけ保つことへ活用できると思います。
「体というより心の方がいまいちパッとしない」という人は、心の鍛錬や精神的なアプローチに焦点をあてるだけではなく、食事をしっかり見直す、筋肉を使い血液を巡らせる、というのは意外に早道かもしれませんよ。
カロリー計算やカロリー制限による食事の摂り方は、最新の栄養学の分野では「間違っている」と言われていますね。
日本で推奨される栄養バランスも、異論がいろいろと見受けられます。
食べないダイエットではなく、食べるダイエット。
ベストな自分をつくり保つためには、きちんと必要な栄養素を摂るということを常識として備えることが必要になってきます。
でも、現代の情報過多な中で、自分にとってのベストを知っていくことは、なかなか困難なことかもしれません。
そこでお勧めしたい方法をご提案。出来そうなことからぜひ取り入れてみて下さい。
まず自分の現状を知っておくことがなにより重要です。
そこで、日々の健康データを意識することを習慣にすることをお勧めします。
病院の診察でよくあるバイタルサイン、「血圧」「脈拍」「体温」。
あまり気にし過ぎることはありませんが、これらは実際、今現在の体調を一番表しているものです。
もし可能であれば、毎日、三日に一回、週に一回などの頻度を決めて測ることをお勧めします。
健康機器も安価で手に入りますし、最近流行りの健康データをチェックできるデバイスなども活用するのも良いのではないかと思います。
(中国医学でのアナログな体調チェックの方法もありますので、また後日ご紹介します。)
自分の現在の状態を知る習慣は、自分のベストな状態をキープするための基準を知ることができ、それは計画的に健康管理ができるキーとなるはずです。
あなたの生命活動は、あなたが口に入れたもので行われているので、もっとも重要なこととしては、「何を食べるか」ということになります。
ただ、ひとつひとつの食材を挙げていてはキリがないし面倒なので、ルールを決めることで簡易化することをお勧めします。
私が食べるものの基準としてベースにしているもの。
それは、できるだけ素材に近いものを食べるということです。
私たちが食べているものは、すべてのものが種から成長し、その命をいただいて食事としています。
単なる「物」ではなく、食物となった食材の生命のエネルギーをいただくことで、私たちの生命活動に活かさせてもらっている。
食べやすく加工されたものは、忙しい現代人にとっては救世主なことも多々ありますが、最もニュートラルでベストな状態を保てる体と心をつくるには、最もその食物の原型に近い方が、栄養価も高く、消化吸収に負担にならない、ということになります。
なんでもそうですが、過ぎることは害になる。
「もう少し」と思った時に自制できるかどうかは、心身のセルフコントロールからのベストコンディションキープにはとても重要です。
食事で大切なことは、「何を食べるか」ということもですが、「どれだけ食べるか」という量もとても重要なことです。
もしかしたら、人によっては、何を食べるか、よりも、「どれだけ食べるか」の方が重要な要素になってくると思われます。
腹八分目に医者いらず。先人の言葉は的を得ていること、多々あります。
汗をかく、体を動かすことが多い、代謝が良いという人は、水分をしっかりとることは必要であったり、健康維持に欠かせないかもしれません。
でも、屋内で過ごす時間が長い、体を動かさない、汗をかかない、体が浮腫みがち、というようなタイプの人は、一般的に言われる「水分はしっかり摂らないとダメ」「一日〇リットル飲まなきゃダメ」「血液ドロドロにならないように水を飲もう」などという情報に踊らされないように気をつける必要があります。
食事と一緒で、その人にあった「適量」というものがあります。特に水分は浮腫みの成分となるものなので、浮腫みを感じる人はもっとも意識する部分かもしれません。
自分に合った適量というのは、自分が一番よくわかるはず。
もしわからないようでしたら、別記事で自分で判断できる方法をご紹介しますのでお待ち下さいね。
仕事というのは得てして根を詰めてしまうもの。その影響は肝臓にストレスをかけ、体にとっての肝腎要のひとつを弱らせてしまう。
体で言うと肝臓は、血液を貯める重要な場所。
体力的な持続力の縁の下の力持ちとなる肝臓を日々いたわること。これはベストコンディションを保つにはとても重要です。
そしてがんばり過ぎることで必要な循環が滞ることで、イライラやもんもんとした怒り、カッカと怒りっぽくなるなど、怒りの感情に苛まれることにもなりやすいです。
適度に労働し、適度に休むことは、安定と継続には忘れてはならない項目ですね。
他に自分なりにルールを作り、安定した継続力を身につけると、充実した一年を送れるのではないでしょうか。